シフト作成が遅れ、なんと昨日、今日4月1日が休みと判明。休み希望日で出していたけど、おととい聞いたときには、出勤にしたよ、だった。思わぬ大プレゼント。こりゃ、日ごろの行いがいいからですな。(^^ゞ そうと決まればあそこへ行くしかないでしょう!
日帰りなのにまたたくさん荷物を詰め込み、いつもより早く駅へ。発車7分前だったけど窓際になりラッキー。そのまま神戸へ。先日ご紹介したY氏の「グチック考X」を見に。
やっぱり神戸はものすごい都会である。バスを降りてJR神戸線に乗り、住吉へ。山にむかう方に商店街が続いていて、途切れることなく人が通っている。しかも老若男女、みなさんオシャレな方ばかりである。数年前までは私も東京や京都に住んでいたというのに、なんでこんなにたじろいでしまうんだろう?・・・自分。
ご本人が制作中であることを考慮し、ギャラリーの反対側の道を歩いていくと、ありました!毎日みていたあの光景が!
着いたのが12時チョット前。通りに面したショーウインドには、サイトで見たあの赤い絵があったのだが、ショーウインドの中には誰もいなかった。制作道具も端にまとめられ。制作は午前中と聞いていたので、あらら、これはほんの少しで行き違いになったんだなぁ、・・・と。でもなんだか絵が変わってない感じがしないでもなかった。
とりあえずそばに寄ったり、道の向こうまで回ってみたりして思う存分鑑賞。
ショーウインドの入り口にはポストカードとサイトの名刺とノートがあったので、ノートに色々書いて、カッコよくこのまま帰ろうなぁ(笑)、と思ったのだが、それでもやっぱりお知らせだけはしておかないと、とY氏にメールしてみた。
しばらくして、氏からの返信で、今日の制作は夕方に変更になったとの事!
というわけで、おなかもすいてきたので、食べ物やさん探しに。
まずは駅まで戻り、安そうなお店を探してみる。安いのはとても安く、高いのはそれなりに高く。相変わらずの荷物だったので、疲れて、結局ギャラリーの近くのカフェに入ることにした。香川の物価からするとちょっと高めだったけど、せっかく神戸にきたんやし。
パスタランチを注文すると、ウエイトレスさんが全部イタリア語でオーダーを伝えていた。パンがおかわり自由。メインが来る前におなかが膨れる(^^ゞ メインの野菜のクリームパスタもよかったけど、デザートのストロベリーアイスケーキがおいしかった。バルサミコとあうのね・・・
食後ゆっくりして、店を出るときに、若い男性店主が「よい1日を!」と言ってくれた。こういういろんな演出もアリなところなんですな。神戸は。
栄養補給してもやっぱり荷物は軽くならず、住吉からは出ないことにして、駅のリブロへ行ってみた。
いやぁ、やっぱ違いますわ〜。ええですわ〜。まるで図書館みたいな落ち着きの店内。片側が全面窓で神戸の山の手が一望。その窓際はすべてベンチになっていて、思い思いに本を読める。ほんとに子供からお年寄りまで、みんな座って本を楽しんでいた。
そして棚は売れ筋ももちろん、かなり興味深い本も数多く。最近の手づくり系、あるいはスローライフな感じのアート本のところを見ていたら、なんとあの渡辺祐氏率いるDo The Monkey!編集のおサル本発見!!!あまりの感動に、番組放送中のe-STATION SUFFLEにメールで報告してから購入。・・・今まで持ってなかった私、かなりモンダイですが(笑)いつかサインしてもらおう。見ていて元気の出る、楽しいおサル大集合!心のこもった一冊です。
ますます重くなる荷物をちょっと整理してから、あと1時間あるし、せっかくフィルムカメラも持ってきてるし、ということで、ギャラリーとは反対口を探検。目指すは住吉公園。
こちら方面は山の方よりオシャレな感じではないけど、下町っぽくて静かなところ。5分ぐらい歩くと公園らしき所に到着。敷地内の保育園では、庭で子供たちがいろんな世界を放ちながら一心に遊んでいる。昔自分もそんな中にいたんだ、と不思議な気持。あちこちで見られる木々の芽など撮りつつ、いよいよ4時半が迫ってきました。
また既に制作が始まっている事態を想定して、ギャラリーのむこう側の道路を進むと、パン屋の向こうに・・・Y氏がカメラスタンバイ中!
・・・ここまできて初めて、ああ、もうちょっと早く来てあげるんだった、と後悔した。制作直前も、もちろん制作中も割って入ることはできないし、ましてや今回は制作中をずっとコマ撮りで撮影しているし・・・。ああ、バカだなぁ・・・あたしったら・・・。
どうしようか迷っている内に、ついに制作が始まった。ますますどうしよう、とアタマの中はいっぱいいっぱい・・・
とにかく気付かれないように、時間まで遠くから見ている事にしよう、とギャラリーの少し先の交叉点の角、向こうからは丁度逆光になるんじゃないかという所で見守ることにした。
Webでも見ていたY氏のドローイング姿。その筆先にやっと集中し見始めた時、ふいに氏の動きがピタリ、と止まった。よく見るとこっちをずっと見ている!私は一目散に奥に引っ込んでしまった・・・。
ああ、やっぱすごい私おバカだわ・・・いくら隠れたつもりでも、右にトートバッグ、左にカメラバッグ、そしてその先にもビニール袋という大荷物姿では、いくらY氏とは数年振りの再会とは言えども、もうバレバレじゃんっ・・・!(笑)
私はかなり観念し、Y氏がまた描き始めたので、あくまでもそぉっと、恐る恐る横断歩道を渡った。
一歩、二歩、と近づいていくと・・・突然、看板のところから二つの目が!
WEBでこのところ毎日拝見していたY氏だったけど、昔よりスマートになられた感じ。氏からも「はにぃさん(ってY氏には本名で呼んでいただいてるけど、一応便宜上)って、むかしと変わらんなぁ」とのお言葉をいただく。
「どうですか?」と作品の感想を聞かれたので、
「うーん、あとふた転びぐらいかな・・・」と期待のコメントを贈った。
私とY氏は大学の同級生なのであるが、聞くと、今日は同級生Yさんも来るとのことであった。
Y氏の制作時間が限られていたので、Y氏はまた描きはじめた。その様子をしばし見学させてもらった。5分ぐらい見させてもらったのだが、帰りの時間になってしまい、おいとますることに。
ショーウインドの中のY氏に「また来ますね」と挨拶。氏はショーウインドの中から会釈してくれた。
駅に戻りつつ、あ、カメラに写っちゃったかな?と心配になった。
・・・やっぱり実際にこの眼で見てよかった。画像だけでは知りえない、制作しているところの条件、街の雰囲気、実際描いている緊張感などよくわかったし、ほんの少しの間だったけど、ご本人にもお会いできて、とても楽しく見させてもらいました。
Y氏には本当にお騒がせしました、そしてありがとう、と改めて申し上げる次第です・・・。