2004-01-29 モノクローム [長年日記]

_ 連続勤務5日め

かなり目が限界な感じ。午前中から目薬入れたり。

_ [リバー書房]明日は休みだけど、やっぱり・・・

具体の作家の本も気になっていたし、バイト終了後、リバー書房へ。

今日は図録などいいのが入っていて、閉店時刻8時がすぐに来てしまう。お目当ての本と同じ位の値段で、かなり人気がありそうな図録があったのだが、やはり神戸行きも近いので、お目当ての本をご主人の所へ持っていった。

_ いいのがはいったよ

レジを打ちながら、ご主人が写真集を5つほど教えてくださった。1冊は安斎重男の展覧会の図録2冊。これはかなり目立っていたので、私も見ていた。以前鎌倉で展示があったとき見たことがある。その図録とともにあった、4×5で撮った人物の顔の写真集は、日本人の「なにもしていない顔」というのが印象的だった。最初に薦めてくれたのは、60年代のアメリカにいた写真家のものだった。(名前は失念)鰐淵春子の表紙をみて「おおっ」と声が出た。色っぽくはないんだけど、でもモノでもない。

神戸の震災にあった写真家のものと、アジェの街のディティールばかり撮った2冊。やはり後者が気になった。

_ これらの印象

ひととおり見終わって、「いいですね」「いいでしょ」と、最近の写真観についてお話した。教えてくださった本は神戸の人の物を除くと、全てモノクロだった。

カラー写真もデジタルが出てきて、ますます誰でもかなりなことができるようになったけど、人の「イメージ」に訴えかけるのは、やはりモノクロであること。人に「想像させる」、人がそのモノクロの写真に自分のイメージの中で、多様な色をつけられるのがいいのではないか、ということ。

全く同感するところが多くて、それにまた私はその本で思ったことを言おうとしたので、なんだか取り留めなく、お話してしまった。帰りの電車では、ずっとお話したことを考えていた。

やはりあの本屋はもうちょっと時間をかけて、見ないと。

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