2002-10-12 あの古本屋へその2 [長年日記]

やっと休みになったなぁ

と実感。午前午後にかけてメールを書くだけで終ってしまった。

うちの前の畑ではコスモスがだいぶ咲き始めた。お日様の方を向いたしろ、赤紫、エンジ色の花が入り乱れている。この風景を見るのも3年目、去年はあまり咲かなかったので、今年の美しさはひときわ。

夕方高松駅に向かう。

駅でお茶屋さんからニュース速報。続きはBBSで、と書いてあって、早く帰らなきゃ、とは思ったけど(笑)、私用を終えた後まだ日も完全には暮れていなかったので、自転車を借りた。

[リバー書房]行ったのはもちろんリバー書房

先日買っていなかった本で図書館でも無く、気になっていたものがあったし、今日はゆっくりできそうな気がして。

本日は先客男性2名

先日よりはちょっと緊張して、本棚を物色。あれから2週間ぐらいたったけど、また本棚は新鮮になっていて、またまたうれしくなった。

今日見たものですごかったのは、昭和11年発行のアサヒカメラ!中に載っているカメラや写真材料の広告がぐっと来る感じ。

そしてそのヨコにあったのが、紀元2006年のアサヒカメラの写真手帳!(ちなみに今年西暦2002年は、皇紀2662年)

撮影記録を書く欄や人にどんな作品をいつあげたかを書く欄のある手帳がなんと全部白紙のまま売られていた。こんな古本見たことない!写真の現像の処方や撮影のアドバイスなども、ほとんど漢字、旧かなづかいでかかれていた。処方の種類も今とあまりかわらないぐらい多様だったようだ。

それからあの「それいゆ」の本物!5冊ぐらいあって、スターの写真も満載だったが、着せ替えのページや、イラストがとてもよい。今の雑誌に載ってたらきっと人気だな。

お目当ての本も見つけ、他にも3冊の文庫を手にとり、レジに行くと、いきなり尋ねられた。

「あなたは業者さん?それとも本が好きな方?」

私は「本が好きなんです」と即答。なんでもその時来店していた男性のうちの一人が同業者らしいひとで、その人と間を空けないで入店した私を夫婦だと思ったらしい。

そう答えると、ご主人は「うちは量を売る本屋でないので、あの人にはうちの価格のつけ方は参考にならなかったでしょう。」とのこと。お客には、自分の好きな分野の本だけ探す客と、もう手当たり次第探す客があり、後者には業者か本好きが当てはまるらしい。

ご主人の興味が本棚を見ただけで分かるような棚にしたいとおっしゃっていて、それはわたしも本棚を見ていてすごく感じたし、すばらしいことだと納得。

さっきの「それいゆ」のとなりには、その中で人気の詩人の本が並んでいたり、並んでいるもの同士がとても関連性があって、興味がますますそそられるかんじ。

昨日まで通っていた講座の話をしたら、

手元のパソコンでいろいろと教えていただいた。昔はコンピューター関係のお仕事をしておられたとこのこと。

またおいでください、といってくださったので、「また楽しみにして来ます。」とあいさつをしてお店を後にした。

今日の本

・三好 達治 著 詩を読む人のために 岩波文庫 岩波書店 ISBN: 400310823X

・岡本 太郎著 沖縄文化論―忘れられた日本 中公文庫

・玉木 正之 著 タイガースへの鎮魂歌(レクイエム) 河出文庫

・広瀬辰五郎著 京都書院文庫・アーツコレクション NO.30(デザイン5)千代紙

・内田繁・柏木博・中沢新一G・F・ガスパリーニ プライバシーの境界線 住まい学大系069 発行:住まいの図書館出版局 発売:星雲社 ISBN4-7952-0869-7

以上5点2520円也。

このままのペースで行くと

私の部屋がリバー書房化してしまう日もそう遠くはないはず・・・それにしても今月お金使いすぎ。PEMも大活躍・・・早くバイト決めないと(大汗)

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_ はにぃ (2002-10-13 03:07)

「紀元2006年」とあるところは、多分正しくは2612年だったと思います。紀元2006年だったら600年も前じゃん!

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