高松市内で靴を買う事にした。いつも乗る自転車は今日は順番待ちで、私が借りられたときは5,6人待っていた。
駐輪場から飛び出して、中央通りを街中に向けて走っていて、ふと夏ごろから気になっていたことを思い出した。
でバスから見かけたのだけど、ガラス張りの明るいお店だった。ショーウインドウに大きな白い「D」の文字。意識していなかったけど、そのお店は多分画廊か、新しい本屋だろうと思っていた。
ちょっとワクワクしつつ、店の前に自転車を止めた。そこはなんと古本屋だったのだ。
中ではお店の人が一人奥の方で何かしていた。店に入っていくと自然に挨拶できた。
どの本もいい本ばかりだった。小説、写真、映画と、いうように棚によってまとめられていて、つぎつぎ興味がわいてきて、とても見やすい。
お店の人はちょっと怖そうな感じの中年の男性だったけど、たまに「なにかお探しでしたら、おっしゃってください」と声をかけてくれた。私が「ちょっと前から気になっていたんです」というと、笑ってごゆっくりどうぞ、と言ってくれた。
さっそく2冊ほど手にとって、最後に中央のテーブルの上を見た。ビニールに入った地図や絵が無造作に積まれていて、その回りには豆本がたくさん散らばっていた。それらを見ては、いちいち驚き、喜んでしまった。ほんとにアイデアに富んだいいものばかりだった。
お勘定をしてもらい、文庫本1冊にはカバーをかけてもらった。それは和紙のカバーだった。お店のロゴなど何も入っていない、しかし質のいい和紙だった。
ご主人とも短い間にいろんな話ができた。お店は6ヶ月前からはじめられ、品揃えはかなりこだわっているようだ。これからもう一度再検討に入るとのこと。
私が机の上にあった個人の詩画集らしい本のことを訪ねると、エッチングがおもしろくていれて、今は高い値段(1万円)をつけて寝かしてあるということだった。
図書館のバスの時間もあったので、早めに店を出ようとしたが、まだまだ棚に目が行ってしまって、ゆっくりになってしまった。
本棚にはところどころタイルが埋め込まれていて、店先でも安い値段で売られていた。
私がやはりお客さんでしかない、ということだった。しかし、今日のお店は何かが違っていて、なんだかとても自然になれたなぁ、という感じがした。
図書館の帰りのバスからもう一度そのお店をみたら、ショーウインドウに「リバー書房」という文字が見えた。やっと見つけたかもしれない、と少し思った。
・飯沢耕太郎「わかりたいあなたのための現代写真・入門」
JICC出版局 ISBN4-88063-732-7 (1989/11/01)
・貴道裕子「豆皿のたのしみ」 京都書院 ISBN4-7636-1547-5 (1997/9/15)
ご無沙汰しております。
とりあえず、
飯沢耕太郎には気をつけろ!ということで。
ではでは。
ヂョンさん、大変お久しぶりです!
実はこの本、この時既に1冊持っていたのですが、
思わず買ってました・・・
すでにすっかり油断しております(笑)
これからもどうぞごひいきに〜