土曜の朝8時と言えば、時々メールを送って読んでいただいたりしているラジドのお時間ですが、USEN経由で聴いていて、自室以外の部屋で再生する環境にしていないので、誠に申し訳なく思いますが、バイトに行く土曜の朝8時、オンタイムでは仕方なく関西のラジオ局やコミュニティFMなどを顔を洗いながら聴いているのでした。早急にLISMO WAVEを契約したいところなのですが・・・。
で、今朝はNHK-FMの「ウィークエンド・サンシャイン」、ピーター・バラカンさんの番組で、Sun Raというアーティストの特集をしていました。
アフリカ系の音楽家で、楽団みたいなグループで、現代音楽とかフリー・ジャズに近いけど、本人たちはそうではないと言っていた、らしいという情報も得る事ができましたが・・・
それよりも何よりも、やはりその音楽に静かにぶっ飛んでおりました。
一番わかりやすい「A列車で行こう」でさえ、こっぱみじんにしつつ、聴く側をハラハラさせつつ、聴いているうち、瞬間瞬間でいろんな発見ができるような、不思議な音楽でした。
その音を聴きながら、ふと、小学生ぐらいの時、エレクトーンでこういった曲を自分で勝手に弾いていた事を思い出しました。
当時は某音楽教室に通っていたので、家でもそのおさらいをするのですけど、課題曲を弾く事にあきていたからなのか、はたまた当時ちょいと聴き始めた坂本教授がYMOになる前にやっていた現代音楽、それをラジオで聴いてて自分なりに影響を受けていたからなのか、途中から、鍵盤を見て、目に入ったキーを次々たたき続ける、といった一人ジャムセッションをよくやりました。
しかも狭いアパートの一室でヘッドホンもせず、にだったのです・・・。
さて、二十数年後の昨年、(コレまでの話と全然関係ないようですが)私は家族からホームベーカリーをプレゼントされました。
以来、毎日、パンを焼いては、写真に撮って、某所にUPしたりしています。
で、そのホームベーカリーが来て半年ぐらい経った頃、小学生の頃に住んでいたうちの隣にすんでいた魚屋のおばさんが、ウチまで遊びにきてくれました。
もちろん朝には、ホームベーカリーで焼いたパンを出して、おばさんもとても喜んでくださったのですが、そのときに言われたのが
「あまり凝るんじゃないよ」
だったのです。
そう言われたときにはすでに材料をいろいろ調べたりしていた私だったので、そうか、ほどほどにしなければ毎朝パンを焼くっていう事は続かないんだな、と思っただけでしたが・・・。
今日、ラジオから流れる、一瞬たりとも、その場の音を美しく破壊し続けるSun Raの音楽を聴きながら、ふと、
「あぁ、あのとき、お隣で、私の奏でるチンプンカンプンな音にずいぶん困っていらっしゃったのかもな〜。」
と思いはじめたのでした。
・・・あのへんてこな音を聴きながら、おばちゃん、あの子が熱中すると変な方向にいっちゃうな、と思っていらっしゃったのかな〜、と。
・・・まぁ、これも多分、違うのかもしれません。
今度おばちゃんにお会いしたら、この事、ちょっと訊いてみようかしら、と、今日のラジド録音を聴きながら、思ったりしている夜なのでした。